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和室で敷居を踏むことがマナー違反とされているさまざまな理由

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洋式の家がふえ、畳みの和室よりもフローリングやカーペットの部屋が多くなってきています。

そのため、いざ和風の家に伺ったときマナー違反をしてしまって、とくに年配の方にいさめられた、不機嫌にさせてしまったことはありませんか。

和室には普段の生活では気にしないでいれば、見落としてしまうようなマナーがあります。 多く聞くものに敷居を踏まないというのがありますが、その理由をいくつかあげます。

 

1.武士が自身の身を守るための戒めとしての意味

かつての日本では住居の様式に関わらず畳部屋が一般的な形でした。

当然お城も畳部屋が基本とされていて、忍びなどが武士の命を狙う際に床下に潜り込むことも多かったとされています。

畳は複数枚の組み合わせによって敷き詰められているため、どんなにピッタリと張り合わせていても床下に光が漏れてしまうのは否めません。

床下に潜んでいる忍びはこのかすかな光の漏れを頼りに様子を伺い、敷居を踏んだタイミングで刃を向けられて命を落とす武士も少なくありませんでした。

武士としてこのような形で命を落とすのは恥ずべきことと言われていたこともあり、それを避けるために敷居を踏まないように戒めていたと考えられています。

平和な現代において家での生活の中で命を狙われるようなことはまず起こりえないので、この理由について知っている人は少ないのが実情です。

しかし、実際にこういった命のやり取りが行われていた時代もあり、現在では自分の尊厳を守るマナーとして使われています。

 

2.家の象徴として扱う上でのマナー

日本では古くから敷居が高いという言葉が使われています。

この言葉については身分の違いによって入り難いといった間違った解釈で認識している人も少なくありません。

しかし、本来はその家の人間に対して不義理などを働いてしまったことで行きづらいというのが正しい意味になります。

この言葉の意味からもわかるように、敷居と言うのはその家の象徴を意味しているので、敷居を踏む=その家の象徴を踏み付けることになるのです。

畳の縁も同様にその家の格式を表していて、家の家紋などを入れている家もあったとされています。

敷居や畳の縁を踏む行為はその家に対しての侮辱と捉えられても仕方のない大変なマナー違反です。

そのため、住居や店舗といった場所に関わらず和室を利用するマナーとして敷居や縁を踏みつけないように心掛けなくてはいけません。

 

3.空間の境界線を崩さないための配慮

敷居について単純に部屋と部屋を区切っている物と考えている人も少なくありません。

しかし、これは大きな間違いで、敷居には空間同士を隔てる境界線の意味合いが含まれています。

これは家と外だけではなく和室と廊下であっても同様で、部屋を出ればそこは全く別の空間です。

つまり、敷居を踏むつけるという行為は、せっかく敷居によって区別されている空間の関係を崩してしまうことになります。

この意味について理解していない人にとっては大きな問題に感じないかもしれません。

しかし、住んでいる人にとって家の内部は全て自身のこだわりによって作られている重要な問題とも言えます。

住んでいる人に敬意を払うと言う意味でも、敷居を踏んで空間を歪めてしまうようなことは避けるのがマナーです。

 

4.家の耐久性を守る

敷居を踏むことがマナー違反とされている理由は数多くありますが、その中でも最もわかりやすい基本とも言える理由が家としての耐久性です。

当然のことですが、敷居を踏むという行為によって敷居そのものが磨り減っていきます。

足でこすってしまうのはもちろん、単純に上から体重を掛けただけでも負担が掛かってしまうのは否めません。

こういったダメージの蓄積は徐々に家の内装を蝕んでいって、年数の経過で家が傾いてしまうことも考えられます。

家にこだわりを持っている人の中にはこういった敷居にも高級な素材を使用しているケースが多く、デリケートな素材ほど受けるダメージも深刻です。

家が受けるダメージについては住んでいない人にとってはあまり大きな問題ではないかもしれませんが、家人にとっては大問題です。

例え他人の家であっても建物を大切にする気持ちを忘れないことが客人としてのマナーと言えます。