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梅雨明け宣言は取り消されることもある?難しい梅雨の天気予報

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雨が降り続き、じめじめしとする梅雨。梅雨とは晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる気象状況やあるいはその期間のことをいいます。
例年、関東から関西にかけては5月下旬から6月中旬が梅雨の時期とされ、7月中旬から下旬頃になると梅雨明け宣言がされます。
ところが、この梅雨明け宣言は取り消されてしまうことがあります。それはなぜなのでしょうか。

  

1.そもそも梅雨とは

梅雨の時期には太平洋高気圧が活発化し、大陸高気圧が北に押され日本の南岸から中国の揚子江付近に梅雨前線が停滞して雨や曇りの日が多くなります。この状態を梅雨といいます。
梅雨の期間には関東から東海地方で300mm程度、九州地方で500mm程度と西に行くほど降水量が多い傾向があり、梅雨の期間の前半は曇りが多く雨は弱いですが、後半になるほど強い雨が降りやすい特徴があります。
そしてこの期間に入ることを「梅雨入り」といい、期間が終わることを「梅雨明け」といって、いずれも全国に10箇所ある地方予報中枢官署(気象台)によって発表されます。
梅雨の語源は中国に由来し、もともと「ばいう」と呼ばれていたのが江戸時代になって「つゆ」と呼ばれるようになりました。梅の実が熟す時期の雨なのでこう呼ばれたとされるのが一般的ですが、カビが生えやすい時期なので「黴雨」が「梅雨」に転じたという説などもあります。
 

2.梅雨入り・梅雨明けとは

まず、梅雨入りは、梅雨型の気圧配置や前線が現れているか、むこう1週間の天気予報がくもりか雨かなど、さまざまな情報を総合的に分析して、各地方の予報中枢官署が発表します。
同じく梅雨明けも梅雨前線が北上し、戻ってこないと判断されたり、むこう1週間程度の天気予報が晴れかなどに基いて各地方の予報中枢官署が発表します。
しかし、梅雨明けに関しては、現在は「梅雨明けしたとみられる」というあいまいな表現にとどまり、東北地方などではまれに梅雨明け宣言がされない年もあります。
これは、そもそも自然現象に対して明確な宣言をするのが難しいためで、8月上旬の立秋を区切りとして雨が多い年には梅雨明け自体がなくなります。
実際に平成13年や15年の秋田では、梅雨前線が北上せず雨が降り続き立秋をこえてしまったことから梅雨明けが特定できなかったことがあります。
 

3.梅雨明け宣言が取り消されることも

 
そして、梅雨明け宣言はされないばかりでなく、取り消されることもあります。通常雨雲は1,000kmにもおよぶ巨大なものですが、梅雨前線の大きさは100km程度しかなく、正確な予報は大変困難なものです。
また、そもそも梅雨前線は2つの高気圧にはさまれた間に発生するため、不規則に移動する特徴があり、高気圧の影響で晴れの日が続くなどして梅雨明けの予測を難しくしています。このため、梅雨明け宣言は取り消されることがあるのです。
気象庁では例年、梅雨明けを速報値として一旦発表するものの、秋になってから春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討を行うことによって宣言の修正をします。
実際、2017年には8月2日に東北地方の梅雨明けを発表したものの、9月1日になって「梅雨明けの時期を特定できなかった」と発表しなおしました。
これは、梅雨明けを発表した後もオホーツク海からの冷たく湿った空気の流れ込みが続いた影響によって、太平洋側を中心に曇りや雨の日が多く、梅雨明け宣言後も1か月間の日照時間は平年より大幅に少ない状態が続いて、36日連続降水を観測したからでした。
 
このように、梅雨の時期は毎年少なからずズレが生じ、最先端の予測システムを用いても正確には割り出せないものなのです。このため、梅雨明け宣言は目安程度と考えておいたほうが間違いがありません。